どこに応募しても落ちる。
求人はあるのに、年齢を見ただけで弾かれているような気がする。
——そんな思いを抱えて、今日も不安な気持ちでスマホの画面を見つめていませんか。
50代というだけで、働く場所を失ってしまうのは、悔しくてやるせないことです。
でも、あなたが積み重ねてきた年月には、確かな価値があります。
この記事では、「派遣の仕事が見つからない」と感じたときに知ってほしい、これからの働き方のヒントをお届けします。
50代で派遣の仕事が見つからない理由とは

「どうして自分だけが選ばれないのか」と悩むのは当然です。
でも、その原因を正しく理解できれば、次の一歩が見えてきます。
年齢で落とされるって本当?
法律では年齢による差別は禁止されていますが、現場では「長く働いてくれる若手がいい」「年下の上司がやりにくそう」といった固定観念がいまだに根強く残っています。
でも、これは“変えられない壁”ではありません。
実際に、50代を歓迎してくれる職場も確実に存在します。
年齢に負けないアピール力と姿勢があれば、その先入観を覆すことだってできます。
経験があるのに選ばれないのはなぜ?
これまで真面目に働いてきた人ほど、「なぜ私が落とされるの?」と感じやすいです。
でも企業が見ているのは“今この職場で必要なスキルかどうか”です。
たとえば、Excelで関数を使えるか、Zoomで会議に参加できるかなど、小さなITスキルが求められる場面が増えています。
過去の肩書きより、いまの現場にフィットするかどうか。
それが採用の判断基準になっているんです。
50代の派遣求人は本当に減っている?
実は、50代向けの派遣求人は“減っていない”どころか、需要はむしろ増加傾向にあります。
🖊️出典:
厚生労働省「令和5年度 労働者派遣事業報告書(集計結果)速報」によると、2023年度の派遣労働者数は約211万人で、女性派遣社員の最多年齢層は45~54歳でした。
その層が全体の3割近くを占めています。
📎参考:
厚生労働省の公式PDF資料および統計ページ
これは企業側が、若手にない「経験値」や「対応力」を求めている証拠でもあります。
ただし、人気職種では競争率が高いため、採用されるにはちょっとした工夫が必要です。
まずは「自分の強みをきちんと理解すること」。
それが第一歩になります。
今からでも見つかる!50代に合った仕事の探し方

「もう選ばれない」と感じたときこそ、新しい扉を開くチャンスです。
年齢を味方にできる働き方は、ちゃんとあります。
「50代歓迎」の仕事はどこにある?
介護、清掃、警備、軽作業、コールセンター——こうした仕事には、年齢や経験にこだわらない求人が多くあります。
むしろ「落ち着き」や「責任感」がある50代を歓迎する職場も増えてきました。
特に、訪問介護やグループホームのような職場では、家事スキルや人との会話力が活かされやすく、夜勤なしの勤務も選べます。
人と関わるのが得意なら、スーパーや接客業も向いています。
探すときは、「ミドル活躍中」「シニア歓迎」と書かれた求人に注目するのがポイントです。
求人サイトの検索機能や、ハローワークの窓口相談も活用してみましょう。
📎 参考:
👉 厚生労働省「職業安定業務統計」
👉 厚生労働省「中高年層(ミドル・シニア)限定・歓迎求人」の検索ページから、「ミドル歓迎」「シニア歓迎」の求人を実際に閲覧できます
👉 ハローワークインターネットサービス
派遣以外にどんな働き方があるの?
選択肢を「派遣だけ」に絞ると、どうしても視野が狭くなってしまいます。
実は、50代からこそフィットしやすい働き方が他にもあります。
たとえば…
- パートタイム:
短時間・週数日で働ける。家事や介護との両立がしやすい。 - 契約社員:
一定期間ごとの契約だが、正社員登用の道があるケースも。 - 業務委託・在宅ワーク:
スキルや趣味を活かして「小さく働く」スタイルも選べます。
今の自分に合わせた働き方を選べることが、50代の強みでもあるんです。
パートと派遣、どっちが現実的?
迷ったら、「自分の優先順位は何か」で比べてみてください。
比較項目 | 派遣社員 | パートタイマー |
---|---|---|
雇用形態 | 派遣会社との契約 | 勤務先企業との直接契約 |
時給 | やや高め | 比較的低め |
シフト自由度 | 契約通りの勤務が基本 | 比較的融通が利きやすい |
社会保険 | 条件を満たせば加入可能 | 同上 |
勤務期間 | 期間限定が多い | 長期継続しやすい |
「安定収入」や「スキル活用」を重視するなら派遣。
「家庭の都合に合わせたい」「人間関係を築いて働きたい」ならパートが向いています。
50代から正社員になる道はある?
ハードルは高いですが、道はゼロではありません。
特に、これまでのマネジメント経験や専門知識がある方は、企業にとって貴重な存在です。
狙い目は「紹介予定派遣」や「正社員登用制度あり」の契約社員です。
まずは派遣や契約で実績を積み、信頼を得てから登用されるケースも多くあります。
また、転職エージェントを使えば、自分では見つけづらい非公開求人の紹介や、書類添削・面接対策までフルサポートしてもらえます。
50代の転職では、この手厚いサポートが成功のカギを握ります。
📎 参考:
👉 リクルートエージェント
50代で派遣の「仕事がない」と感じたときに大切なこと

選ばれない理由ばかり探していると、気づかないうちに自信まで失ってしまいます。
でも本当に必要なのは、「何を捨てて、何を選び直すか」の視点なんです。
50代で派遣の仕事がないときに考えるべき選択肢
派遣求人が見つからないときこそ、自分に合った働き方を見直すタイミングです。
「これまでと同じ働き方」にこだわりすぎると、可能性のドアは開きません。
こんな選択肢、あります:
- パートで働く
週2~3日や午前だけといった勤務も選べて、身体にも家庭にもやさしい。
スーパー、病院、公共施設などは、50代以上が活躍中の職場も多いです。 - 業務委託・在宅ワークを取り入れる
得意なことを活かして、自分のペースで働く道も。
データ入力やネット販売、資格があればオンライン講師なども選択肢になります。 - 資格をとって仕事の幅を広げる
短期間で取得できて実務に直結する資格なら、MOS(パソコンスキル)、介護職員初任者研修、ITパスポート、登録販売者などが人気です
相談できる人に頼ってみる
ハローワークの職業相談や、転職エージェント、自治体のキャリア相談など、50代を対象とした支援サービスは思っている以上に多くあります。
ひとりで抱え込まず、外に向かうだけで道はひらけます。
必要なのは、「何を選べば、未来がラクになるか」を見つけていくこと。
年齢にとらわれすぎず、自分らしさを活かせる働き方を選んでいきましょう。